こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 転職が怖いと思う理由
- 転職しないと逆に怖いかもしれない理由
- 転職が怖いと感じている時の対処法
本記事の信頼性
ブロガー歴2年半(初心者でブログを始めた元会社員)
趣味ブログで月間15万PV、月収15万円を達成
妻と2人の子供を抱えるパパ(専業主夫として家事・子育てを兼業)
「今の仕事が楽しくない」「業務量が多すぎてしんどい」「人間関係が辛くて辞めたい」など、転職したい理由は人それぞれ。でも、「いざ転職しようと思うと怖くて動けない」と思うんじゃないでしょうか?
でも大丈夫。それって実は普通なんです。あなただけじゃなく、転職したいと思ってる方はみんな不安を抱えてます。
大事なのは、その不安をどう乗り越えて行動に移していくか。それが重要なんです。
そこで本記事では、「転職が怖いと思う理由」「転職しないとヤバイかもしれない理由」「転職が怖いと感じている時の対処法」を解説していきます。
転職が怖くて一歩を踏み出せないという方は、自分の気持ちを整理するためにもぜひご覧ください。
早速見ていきましょう。
転職が怖いと思う根本的な理由
「転職が怖い」と思うのには、根本的な理由があります。それが、「現状維持バイアス」というものです。
現状維持バイアスとは?
現状維持バイアスとは、現状維持を望む心理傾向のこと。未知なものや変化を受け入れたくない感情を指します。人間なら誰でも備わっています。
そもそも「バイアス」とは「偏り」を意味します。思考の偏りや思い込みのことを「認知バイアス」といいますが、現状維持バイアスは認知バイアスの一種なんです。
つまり、現状維持バイアスという状態は、「現状維持を好む」「現状維持することが正解だと思い込んでいる」ってこと。
転職というのは、新しい職場へ移るという「未知」の領域であり、人生における大きな変化の1つ。客観的に見ると転職する方が絶対にいい場合でも、行動するのが怖くて動けなくなってしまうことが多いわけです。
現状維持バイアスの裏には「損失回避バイアス」が潜んでいる
実は現状維持バイアスの裏には、「損失回避バイアス」というものが潜んでいます。
損失回避持バイアスとは?
損失回避バイアスとは、得することよりも損することの方を大きく評価する心理的傾向のこと。損した時の心理的なインパクトは、得した時よりも2倍以上大きいといわれている。
つまり、「損するくらいなら何もしない方がいい」と考える傾向があるわけです。こうやって現状維持バイアスが起こります。
ですが、冷静に考えれば転職にはメリットがたくさんあるはずです(収入の増加・労働環境の改善・希望分野での仕事など)。
転職が怖いと思う5つの具体的な理由
「転職が怖い」と感じる具体的な理由は、以下のとおりです。どれも「現状維持バイアス」や「損失回避バイアス」が根本にあります。
- 転職先で上手く仕事ができるか不安で怖い
- 転職先の人間関係に馴染めるか不安で怖い
- 今の職場よりも労働環境が悪いかもしれなくて怖い
- 収入が下がる or 倒産リスクを考えると怖い
- 面接や書類選考で評価されるのが怖い
理由①転職先で上手く仕事ができるか不安で怖い
1つ目は、「転職先で上手く仕事ができるか不安」というものです。
同じ業界の転職であっても、新しい職場では利用するシステムやルールが違ったりしますよね。
現職と異なる業界なら、すべてが新しいことなので不安はもっと大きいです。
すると、「自分の能力は新しい職場でも活かせるだろうか?」「会社に迷惑をかけないだろうか?」といった不安が出てきます。
理由②転職先の人間関係に馴染めるか不安で怖い
「転職先の人間関係に馴染めるか不安で怖い」というのもよくあるパターンです。
会社というのは閉鎖的な環境なので、人間関係はかなり大切。パワハラ上司や嫌な同僚がいたら結構キツイですが、会社には少なからず変な人はいるわけです。
そんな中で、誰とも仲良くなれなかったら、精神的に参っちゃいますよね。
新しい職場にどんな性格の人たちがいるかは、事前に知ることが難しいので、怖いと思うのは当然です。
理由③今の職場よりも労働環境が悪いかもしれなくて怖い
今の職場よりも新しい職場の方が、労働環境が悪い可能性もあります。
たとえば以下のような感じですね。
- 残業が多い
- 有休をとりにくい雰囲気がある
- 福利厚生が整っていない
- ブラック企業の可能性がある
特に、残業が多すぎると心身を壊したりする可能性があるので、事前にわからないと怖いです。
理由④収入が下がる or 倒産リスクを考えると怖い
せっかくがんばって転職しても、収入が下がってしまったり、会社が倒産したりすると辛いですよね。
この場合、自分や家族の生活費に直面してくるわけですから、こういったリスクを考えると怖いです。
でも、冷静に考えると、現代はどの企業でも倒産リスクがあります。誰もが知る大手企業だって倒産する時代です。終身雇用も崩壊している今、リストラされるリスクさえあるわけです。
なので、収入が下がることや倒産リスクを恐れている場合ではありません。
理由⑤面接や書類選考で評価されるのが怖い
転職するためには、書類選考や面接で、その会社に適しているかどうか評価される必要があります。
でも、他人に評価されるのって気持ちの良いものじゃないですよね。
ひょっとすると、「この人はうちの会社には向いてないな」と思われて落とされる可能性もあります。
すると、「自分には能力がないんだ」と落ち込んでしまうかもしれません。「落ち込む怖さを味わうくらいなら、現状維持でいいや」というパターンで終わるわけです。
でも、たとえ不採用になったとしても、あなたに能力がないわけではありません。会社で働くには「相性」が重要です。つまりその会社と合わなかっただけかもしれないんです。
転職しないと逆に怖いかもしれない理由
「転職するのが怖い」という気持ちはよくわかります。ですが、人によっては転職しない方が逆に怖い目に合うかもしれません。
その理由は以下の5点です。
- 合わない仕事を続けても成長できない
- リストラされる可能性がある
- 終身雇用が崩壊しつつある
- 会社の給料が上がりにくい
- 体調を崩す可能性がある
合わない仕事を続けても成長できない
このように考えて仕事を続けてる人も多いはず。
たしかに、「最初は興味のない仕事でも、続ければそれが天職になる」というパターンはあります。これについては僕も賛成です。
ですが、3年経っても「仕事がつまらない」「成長している気がしない」と感じるなら、早めに仕事を辞めた方がいいです。
なぜなら、そのままその仕事を続けても成長できないから。
仕事が天職になるかどうかって、「好きな分野」か「得意な作業がある」のどちらかが必須だと思うんですよね。どちらでもないのなら、早めに行動しないといつまでも時間を無駄にしていることになります。
早めに転職することを考えた方がいいです。
リストラされる可能性がある
もしあなたが今やっている仕事で「成長できていない」「出世していない」と感じるなら、将来的にリストラされる可能性があります。
先ほども解説したとおり、少し前までは「大企業に入れば一生安泰」とか言われてましたが、最近はそんなことはありません。大企業でも仕事ができなければ、リストラされる時代です。
出世していたり、成長していると感じられるなら、大丈夫かもしれません。ですが、そうでないのなら早めに行動しないと手遅れになるかもしれません。
なぜなら、今の業界で成長できていないのなら、同じ業界で他の会社に転職しても同じことですよね。
別の業界に転職するなら、20代のうちに行動しないとムリゲーです(30代以降で未経験で転職できる可能性は限りなく低い)。
終身雇用が崩壊しつつある
リストラと似ていますが、「終身雇用が崩壊しつつある」ことも理由の1つです。
終身雇用とは、新卒から定年まで同じ会社で働くことができる雇用制度です。日本の企業に多いのが特徴。
少し前の日本では終身雇用が当たり前でした。でも、今ではこの終身雇用が崩壊しつつあります。最大の原因は、日本の経済が低迷しているからです。
そもそも終身雇用という制度ができた理由は、優秀な人材を外に逃がさないためです。そのために給料は「年功序列型」、つまり働いた年数に応じて給料が上がる仕組みを採用していました。
でも、終身雇用や年功序列を採用していたのは、高度経済成長期です。つまり日本の経済が成長することが前提でした。
年功序列制度は、長期雇用するほど人件費が大きくなります。なので、経済が低迷している今では、ベテランを退職させないと会社が回らなくなってしまいます。
実際2019年頃から、人件費が増えるのを避けるために、中高年へ早期退職者を募集する企業が増えてきました。
早期退職した場合、その後の生活費はどうやって支払っていけばいいんでしょう?
会社の給料が上がりにくい
終身雇用の場合の給料は「年功序列型」です。でも、終身雇用が終わりつつある今、年功序列の仕組みも減りつつあります。
つまり、同じ会社に働き続けるだけで給料が上がっていくことはもう期待できなくなりました。
さらに、厚生労働省の調査によると、日本人の給料は1992年以降ずっと下がり気味の状態です。(出典:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者);厚生労働省)
年功序列の時代は給料が高かったからよかったものの、今は当時より給料が低いわけです。
しかも、食料や光熱費などは値上がりしており、増税の動きもあります。
つまり今の私たちの時代は、給料は上がらないのに出費だけが増えていく構造です。
いつまでも受け身では給料は上がりません。給料を上げていくには「自ら行動する」、つまり転職をしてステップアップしていくべきです。
体調を崩す可能性がある
このような人って結構多いと思うんですよね。
でも、あまりにも辛くて限界なら、逃げるのも手です。なぜなら、そのまま続けてると身体を壊して病気になっちゃうかもしれないから。
仕事よりもあなたの身体が一番大事なので、体調を第一優先で考えてあげてください。身体を壊しちゃうと、それこそ取り返しがつきません。
たとえ3年たってなくても、辞めたっていいんです。仕事が辛い人は、心身を壊す前に早めに行動しましょう。
ちなみに僕は、仕事がつらかったので早めに転職エージェントに登録しました。ただ、希望の仕事が見つからなかったので、仕事を辞めてフリーランスになりました。
詳しい経緯については、『仕事がつらいなら辞めてもいい理由【30代手前で会社を辞めた経験談をお話します】』でお話しているので、会社を辞めようか迷っている方はぜひご参考に。
転職が怖いと感じている時の対処法
「転職したいけど、怖くて行動できない」という方のために、有効な対策をご紹介します。
結論としては以下のとおり。
- 退職前に転職活動を始める
- 資格を取得しておく or スキルアップしておく
- 転職エージェントに相談する
退職前に転職活動を始める
退職前に転職活動を始めれば、以下のようなメリットがあります。
- 転職活動中に無収入にならなくて済む
- 複数の転職先から自分に適したものを選べる
現職で働きながら転職活動をすれば、無収入にならなくて済むので、とりあえず生活に困ることはありません。
また、働きながら転職活動をすれば、急いで転職先を決める必要もありません。複数の転職先と比較して、最も良い条件を選択できる余裕も生まれます。
ただ、どうしても仕事がつらい場合は、先に辞めるのもありです。会社を辞めたら失業手当をもらえるので、貯金と合わせればある程度の期間は生活できます。最悪の場合は家族に頼るもの手です。
資格を取得しておく or スキルアップしておく
転職する前に資格を取得したり、スキルアップしておくと、以下のようなメリットがあります。
- より良い条件の転職先を見つけられる
- 収入アップにつながる
- 転職先で活躍できる可能性が高まる
- 転職先の幅が広がる(異なる業界に転職できる)
転職先によっては、資格やスキルを条件としているケースがあります。この場合、資格を持っていれば収入が増える傾向があります。
つまり、資格やスキルを取得しておけば、転職活動が有利になるということです。当然、資格を持っていれば入社した後も活躍できる可能性が高まります。
たとえば、英会話1級、TOEIC800点以上、プログラミングスキル、マーケティングスキルなどは、企業から重宝されるスキルの典型例ですね。
また、資格やスキルを取得していれば、未経験の業界にも転職できる可能性が出てくるわけです。
業界や職種によって求められるスキルや資格は異なります。自分で調べつつ、通信講座を受講したりして、あなたの市場価値を高めていきましょう。
おすすめの資格やスキルについては、『別の記事』で解説します。
転職エージェントに相談する
これを自分で考えることも大切ですが、自分1人だけで悩んでも解決しない場合があります。
そんな時は、転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは、いわば転職のプロです。これまでにかなり多くの人たちの転職を手助けしてきた経歴があります。
なので、あなたの悩みや希望に沿った、おすすめの転職先を紹介してくれるはずです。
また、転職エージェントは企業に関する様々な情報を持っています。
有休消化率や福利厚生といった基本的な情報はもちろん、企業の評判(転職先がブラック企業でないか?)を離職率をふまえて教えてくれるかもしれません。
転職エージェントは無料で利用できるので、以下のような大手の転職エージェントは積極的に活用していきましょう。
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- doda
他のおすすめの転職エージェントについては、『別の記事』で解説します。
仕事を辞めるのが怖いなら退職代行サービスを使うべし
このように、仕事を辞めたくても辞められない人はいるかと。
この場合は、退職代行サービスを使うのも手です。
退職代行サービスとは
労働者本人の代わりに、代行業者や弁護士が会社に退職の意思を伝えるサービスのこと。
一昔前は新しいサービスとして注目されていましたが、今はもう当たり前のサービスとして定着しつつあります。
退職代行サービスに頼めば、退職に関するやり取りはすべてやってくれます。なので、会社の人と直接連絡する必要がなく、かなり楽です。
LINEなどで無料相談できるところが多いので、1人で悩まずに相談してみましょう。
LINEで無料相談できる退職代行
退職代行サービスは他にもたくさんあります。おすすめの退職代行サービスの中から比較検討したい方は、『別の記事』を参考にしてください。
まとめ:「転職が怖い」と感じるのは当たり前。リスクを理解した上で、早めに行動しよう。
というわけで、以上です。
記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 転職が怖いと感じるのは「現状維持バイアス」「損失回避バイアス」が原因
- 「転職しないこと」もリスクになることを理解すべし
- 退職前に転職活動を始めておくと余裕を持てる
- 資格を取得しておく or スキルアップしておくと、良い転職先を見つけやすい
- 転職先の実情に不安があるなら、転職エージェントに相談すべし
人はついつい現状維持バイアスに引っかかってしまいます。
でも、今リスクを取るのと、将来リスクを取るのとでは、間違いなく「今リスクを取る」方が安全なんです。これを理解しておけば、「あえてリスクを取る」という行動をとることができます。
基本的に何歳からでもチャレンジできますが、年をとればとるほどリスクを取りにくくなるので、挑戦するなら絶対に早い方がいいですよ。
転職したいと考えている人は、できれば20代、少なくとも30代のうちに行動しましょう。
今すぐに転職したいわけじゃないけど、将来的に転職を考えているという人も、まずは転職エージェントに登録して情報収集を始めていくのがおすすめです。
ではまた。
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